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意外と見過ごしがち?会社名で留意すべき3つの観点

起業を考えている人であれば、会社名にはこだわることと思います。

慎重に決める人もいれば、ビジネスモデルや商材よりも社名から決めてしまう人もいると思います。

ビジネスにおける社名の重要性誰もが分かっていることだと思いますが、決め方を間違えてしまうと起業後に後悔する可能性があります。

筆者自身が起業をする際に気をつけて良かったこと、もっと気をつければ良かったことなど踏まえつつ、社名の決める際の留意点についてお話しします。

これから開業届を出す予定の方は、是非読んで見てください。

社名を決める際の3つの留意事項

社名を決める際、気に入ってる言葉を使用したい、好きな漫画や本あるいは人物に因んでつけたい等、様々な思いがあると思います。

ただ、ここで少しだけ止まってみて3つの留意事項について検討してみてください。

起業してから「気をつければ良かった!」とならないために、、

検索エンジンを想定し、競合の多い社名は避ける

大手企業と同じ社名にはしないこと

検索エンジンで検索された際、自社の情報が検索結果に表示されて欲しいものです。

そのためにも、既に何十、何百万件もの検索結果が表示される社名は避けるべきです。

例えば、大手企業がそうでしょう。

三菱商事や住友商事のような誰もが知る企業名と同じにしては、あなたの社名が検索されて上位に表示されることは難しいでしょう。

それに認知度の違いから、顧客がそれら大手と間違えてあなたの会社に問い合わせしてくることもありえます。

有名企業に似た名前は避ける

大手と同じ名称でなくとも、名の知れた企業と近しい名前も避けたほうが懸命です。

例えば社名をAmazenのような名称にするとします。

Amazonが有名すぎるために、パクリと思われるかもしれません。

それだけでなく、詐欺会社と思われることもあるかもしれません。

実際にYahoo!Japanに似せて、Yafoo!Japanとの名称で詐欺行為を働いていた事件があり、あなたの会社も同類に思われてしまっては、たまったのもではありません。

大手でなくとも注意です

大手企業名でなくとも、佐藤商事のような「名前+商事」のような簡単な名称も避けたほうが良いでしょう。

名前+業種を表すようなキーワードは会社名として多く、検索結果上での差別化は難しい可能性があります。

メジャーなキーワードも避ける

個人的には、「メジャーキーワード+商事」も基本は要注意です。

未来商事であったり、株式会社Easyのようなシンプルすぎる名称にしても、競合が多かったりします。

メジャーなキーワードを用いるさまざまなブログ記事もあり、あなたの会社名が検索結果にヒットするのに時間を要する可能性もあるため、避けるのが無難です。

企業コンセプトを端的に表す社名

起業家にとって会社は自分の分身であり、社名の呼ばれ方やイメージは自身のイメージと直結します。

どうしてそのような社名をつけたのか?これからどう経営する想定か?等、コンセプトに関係することは友人や取引先に何百回と聞かれますし、その一部はホームページにも記載されることでしょう。

また先々チームを増やすことになれば、自社のコンセプトに賛同されるメンバーを入れていくことでしょう。

社名への思い、企業理念・コンセプト、先々の計画までもを明確にし、常に人に説明できるようにしなければなりません。

この時、淡々と説明するだけではなく、そこに想いを込めて説明できることも大切です。

情熱はワンピースで言う能力の覚醒のように、周りの全てに伝染し、影響を及ぼします。

特に起業したての頃は、その情熱が顧客を引きつけ、仲間を鼓舞し、チームを導きます。

外国語での意味や発音を留意する

意味を間違えると事故ります

候補としている社名が、外国語で発音した際にどのような意味になるかもチェック出来るといいです。

日本語では素晴らしい意味を持っていたり、日本語では発音し易くとも、英語にしたら発音しにくく名前を呼んでもらえなかったり、とんでもない意味にとられたりすることがあります。

日本では外国語になると、とたんに意味まで気にしない人が多いようです。

数年前、テラスハウスというテレビ番組の影響で、テイラー・スイフトのWe are never ever getting back together が日本でヒットしました。

曲調がポップで明るいことから、結婚式でも使う人が続出しました。

しかしこの歌、タイトルからして別れの歌です。

結婚式に別れの歌を流すことはタブーですが、入場曲や、あるいは友人の制作したビデオに使用されていたことが多々あったようです。

爽快な曲調が素敵なので結婚式に使用したい気持ちはわからなくもないですが、、、これは目的に沿わない、意図しない内容であることから、一種の事故のだと考えることができます。

ビジネスではこのようなことは事故は可能な限り避けるべきです。

シビアなビジネスでは、社名の意味一つで取引してくれる企業が激減する可能性もあります。

社名だけでビジネスチャンスが無くならないよう、気をつけなければなりません。

発音もかなり大切

日本では差し障りのない名称、あるいは優れた名称でも、外国語ではとんでもない発音に捉えられることがあります。

アメリカやヨーロッパへの留学経験のある人ならば見たことがあると思いますが、日本のCALPIS(カルピスウォーター)が「CALPICO」との別名で売られています。

筆者も購入した時に驚いたのを覚えてますが、これはわざと名称を変えているもの。

その理由がCALPISの発音にありました。

言われてみてなるほどと思いましたが、英語では「Cow piss」に聞こえるのです。

つまりは「牛のオシッコ」として、ブランドに傷がつくような捉えられ方がされてしまう懸念があるのです。

これを危惧して、欧米での販売では「CALPICO」としているわけです。

日本で大人気の飲料が、牛の字も入っていないのに、発音だけで牛のオシッコと捉えられることには驚きです。

このようなことは普通にあることなので、留意が必要になります。

おすすめの社名の決め方

筆者としてのおすすめの社名の決め方は、以下の5ステップです。

  1. 会社のコンセプトを決める
  2. 大手企業等の名称を考慮しつつ、コンセプトに沿った名称を複数候補挙げる
  3. 社名候補のうち、英語・中国語で不審な意味・発音がないか調査、不審な候補は削除する
  4. 残った候補のドメイン名を調査する
  5. ドメイン名が取得できそうな名称に決める

少し長いですが、この順序に沿って社名を決められると安心できると思います。

この中で最も大切なの観点は、コンセプトに沿っていることと、ドメインが取得できることだと思います。

コンセプトがブレると、ビジネス全体ばぶれますし、ドメインが獲得できないと、実世界とネット世界で名称が異なることになるからです。

まとめ

社名を決める際、実際には開業届を出す前に社名がそれで本当に良いのか?は確かめる必要があります。

そのためには、

  • 検索エンジンの検索結果を想定すること
  • 起業のコンセプトを表現できる名称であること
  • 外国語での意味や発音を留意すること

と、大きく3点のお話をさせていただきました。

生活のバーチャル化≒IT化は今後も加速していきますし、グローバル化も形を変えて進むものと思います。

日本人が本気で国を跨いでビジネスしなければ稼げない時代になるかも知れません。

その時、社名で苦労する確率が下がることを願います。