Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供する無料のアーンドメディアです。
Google検索やGoogleマップでの検索において、検索結果上部に表示されることから強力な集客方法としても近年注目されています。
そのため、Googleビジネスプロフィールを知り、利用することはほとんどのビジネスで必須のことだと筆者は考えています。
既に起業された方も、これから起業する方もGoogleビジネスプロフィールでできること8つをご説明しますので、内容を理解するようにしてください。
Googleビジネスプロフィールでできる8つのこと
Googleビジネスプロフィールでは以下8つについて行うことが可能です。
- 企業・店舗の基本情報を掲載
- 企業・店舗の写真を掲載
- 企業・店舗のストリートビューを掲載
- 商品/サービスの販売・予約
- 口コミの管理・返信
- 企業・店舗の情報発信
- ユーザーの行動分析
- 簡易的なWebサイトの作成
企業・店舗の基本情報を掲載
Googleビジネスプロフィールでは、会社/店舗の基本情報を掲載することができます。
- 企業/店舗の名称
- 企業/店舗の住所
- 企業/店舗の電話番号
- 企業/店舗の通常営業時間、特別営業時間
- 企業/店舗と関連のあるホームページ/Webサービス
NAPと呼ばれますが、名称(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone number)が最新情報として記載されることは、企業/店舗の集客において大切です。
これらの情報が記載されない、あるいは参照するツール・場所によって異なることで、80%以上のユーザーからの信用が失われると言われています。
正確に記載し、変更が発生した場合にはすぐに更新しましょう。
80% of consumers lose trust in local businesses if they see incorrect or inconsistent contact details or business names online.
企業・店舗の写真を掲載
企業/店舗の写真を最大2,000枚記載することが可能です。
写真を掲載できると、より簡潔に、そして詳細にビジネスの雰囲気をユーザーに理解いただくことが可能になります。
Googleでは下記写真の掲載を推奨しています。
- 企業/店舗の外観の写真
- 企業・店舗の内観(内装)の写真
- 商品・サービス・食べ物/飲み物の写真
- お部屋・共有スペースの写真
- チームの写真
実際に60%のユーザーが、映える写真によって購入判断に影響があると言われています。
60% of consumers say local search results with good images capture their attention and push them towards a decision.
引用元:Google My Business Photos: The Ultimate Guide to Looking Good Online
企業・店舗のストリートビューを掲載
Googleストリートビュー(360°写真)の掲載も可能です。
Googleストリートビューでは、写真では伝わらないお店の雰囲気や感覚的な広さをユーザーに感じてもらえます。
360°写真を掲載することによって、店舗への来店ハードルが下がると言われており、例えば、下記のような業種では抜群の効果を発揮すると考えます。
- 予約前に店内の事前確認
- 旅行先ホテル・旅館の事前確認
- 遠方にある受験校の事前確認
- 結婚式場の事前確認
- 美容室の事前確認
- 病院の事前確認
実際に半分以上のユーザーは写真が見られることを好み
ユーザーの 62% は店内の写真が見られるリスティングを好みます。
バーチャルツアー(=360°写真)によってユーザーの興味が2倍になると言われています。
リスティングに写真とバーチャル ツアーが入っていると、ユーザーの興味を引く確率が 2 倍になります。
クチコミの管理・返信
ユーザーがあなたのビジネスを利用した経験に基づく口コミを書き込むことができます。
ビジネス側では、いただいた口コミに返信をすることができ、ユーザーの満足度を向上することが可能になります。
筆者の経験から話しますと、口コミ数の多いビジネスで評価が高いと、そのビジネスはかなりの集客ができます。
実際、ユーザーの8割が選定時に口コミの影響を受けており、また口コミが購入の決め手になると言われています。
クチコミの影響力には凄まじいものがあり、それを利用できるGoogleビジネスプロフィールは非常に有用です。
商品/サービスの販売・予約
Googleビジネスプロフィールでは商品・サービスを表示し、さらに販売ボタン・予約ボタンを設けていわゆるコンバージョンまで持っていくことができます。
ユーザーはお店の基本情報、写真で雰囲気を確認して、口コミや評価を見てこのお店にしようと決断します。
しかし、決断をしてからホームページに遷移して、そこから購入・予約のページを探して、、と移動を繰り返す間に熱が冷めてしまてしまうことがあります。
あるいは、より魅力的な商品が見つかって購入に至らないなどの機会損失の発生があり得ます。
例として、飲食店の場合であれば、ユーザーがGoogleビジネスプロフィールを見て興味をそそられGoogle検索で店名を検索。
Webページに行こうとはしたものの、検索結果に食べログの別店舗のページが目に入ってそちらに興味が移り、他社のお店を予約してしまった、、、と、このようなことが起きます。
実際に、皆さんもこのような経験をしているのではないでしょうか?
Googleビジネスプロフィールでは、お店の魅力を伝え、そのまま購入・予約・電話、あるいはナビを開始することが可能なため、このような機会損失を防ぐのに役立ちます。
企業・店舗の情報発信
Googleビジネスプロフィールには投稿機能が備わっており、告知や特典、入荷した新商品や人気商品、イベントなどの詳しい情報をユーザーに向けて情報を投稿することが可能です。
この投稿機能を活用することで、例えば下記のことが可能になります。
- 地元の顧客と直接交流できる
- タイムリーな情報を提供することで、顧客の利便性を高めることができる
- セール、特別企画、イベント、ニュース、特典などを宣伝できる
- 動画や写真を通じて顧客と交流できる
ユーザーの行動分析
Googleビジネスプロフィールでは、無料でユーザーの行動分析が可能です。
それもかなり多くの情報を得られるため、自社の改善に活かすことができます。
Googleビジネスプロフィールで見れるデータ
- 予約・電話・ナビ開始等、ユーザーの反応
- ユーザーの検索キーワード
- ユーザーの検索方法(直接検索、間接検索)
- Google検索、Googleマップそれぞれにおける表示回数
- ユーザーの反応
- ウェブサイトへのアクセス
- ルートの検索
- 受電数
- ルート検索を行った地域情報(どこからやってきたか)
- ユーザーが電話をかけたタイミングと回数(曜日、時間帯別)
- 混雑する時間帯
- 写真の掲載枚数
- 掲載写真の閲覧数
このように多くの情報が得られます。
例えば混雑する時間帯の情報は、ユーザーの位置情報から取得しており、Googleならではの情報です。
実際に店舗で収集されるデータと少し異なるかもしれませんが、十分参考になる内容です。
簡易的なWebサイトの作成
モバイル端末向けのウェブサイトとはなりますが、簡易的に自社/店舗のウェブサイトを作成することができます。
簡易的な作りのため、このウェブサイトに決済機能を持たせてECサイトのように利用することは今時点ではできません。
しかし、自社のホームページとしての最低限の機能、それもビジネス向けにシンプルなデザインでの利用が可能となります。
まとめ
Googleビジネスプロフィールでは様々な機能を無料で利用することが可能です。
Googleビジネスプロフィールを運用していないだけで、運用している店舗に顧客が流れてしまっている等、見えないけど明らかな影響が生じることと思います。
このように、運用しないリスクも考えると、尚更利用しない手はありません。
是非、皆さんも利用して、ビジネスの集客に役立てましょう。