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活用しない手はない!Googleビジネスプロフィールを管理するメリットと何もしないデメリット

Googleビジネスプロフィールに自分で自社のビジネスを登録せずとも、既に登録されていることが多々あります。

その時、既に登録されているから何もしない、あるいは登録されていないけど別にそのままで良い、とおしゃる方をたまに見かけます。

しかし、Googleビジネスプロフィールについては何もしないことは、ビジネスにおいては大変危険なことです。

自ら登録し、管理することで様々なメリットを享受することも可能です。

ここでは自社のビジネスをGoogleビジネスプロフィールに登録することのメリット、何もしないことのデメリットについてご説明します。

登録することのメリット

メリット1:世界で最も使用される地図検索アプリにお店が載る

Googleマップは利用者が多い

Googleマップは世界で最も利用されるアプリの一つです。

日本でもスマホアプリのアクティブリーチが60%であり、Top3にランクインしていることから、非常に多くの方が利用されていることがわかります。

これほど利用者の多いアプリですから、この時点でお店を載せない手はないです。

引用元:TOPS OF 2019: DIGITAL IN JAPAN~ニールセン2019年日本のインターネットサービス利用者数/利用時間ランキングを発表~

 

利用者の中で男女差なし

利用率に性別による差はなく、男女共にGoogleマップを最も頻繁に利用しています。

AppleのマップやYahoo!JapanのYahoo!Map等の人気地図アプリと比較しても、Googleマップが63.5%で一番頻繁に利用されています。

引用元:TesTee Lab

 

メリット2:お店を知ってもらう機能が満載

お店の住所等の基本情報を掲載できる

お店の名称、住所、営業時間、電話番号、ウェブサイト等の情報が掲載できるので、マップ上でお店の基本的な情報の全てを伝えることが可能です。

お店・商品の写真を掲載できる

お店の外観・内観写真だけでなく、商品やメニューの写真を掲載する事が可能です。

写真は、ビジネスオーナーはもちろんのこと、お客さんからも掲載していただくことが可能です。

愛されるお店はたくさんの写真が掲載されます。

写真投稿の上限は併せて2,000件で、膨大な写真を掲載する事が可能です。

360°ビューの写真を掲載できる

通常の写真だけでなく、近年注目されている360°(ストリートビュー)写真を掲載し、よりリアルなエクスピリエンスをGoogleマップ上から可能にしています。

これにより、店舗運営の鬼門である初回来店のハードルを下げる事が可能です。

シングルページのウェブサイトを作成できる

ウェブサイトビルダーと呼ばれ、ウェブサイトを無料で作成する事が可能です。

Googleビジネスプロフィールへの必要事項があらかじめ記載されていれば、作成時間は10分もかかりません。

Googleビジネスプロフィール上の情報が自動反映され、シンプルスタイリッシュなホームページがクイックに作成できます。

リアルタイムにお店の情報を発信できる

投稿機能を利用してクーポン・キャンペーン・イベント等をリアルタイムに顧客に周知する事が可能です。

お店の顧客と交流できる

ユーザーは口コミを投稿する事ができ、お店のオーナーは返事をする事が可能です。

またSMSを送付することも可能で、ユーザーからの連絡をリアルタイムで受け取る事が可能です。

メリット3:お店の予約・電話・お店へのルート検索がマップ上で完結

Googleマイビジネスのメニューイメージ

 

Googleマップをスマホで見たときのメニュー画面ですが、経路の検索、目的地までのナビ、お店への通話、お店ページの保存(後で参照する機能)、最後にお店の予約が可能となっています。
※登録される業種や登録の仕方によってメニュー内容は変わります。

Googleビジネスプロフィール上で、お店の情報や写真を見てお店に興味を持ったユーザーがそのままの画面から電話、ネット予約、行き方の検索をする事が可能です。

 

広告のロケーション情報を利用するユーザーの割合

PC/タブレットユーザーの61%が広告上の住所や通話ボタンを、スマホユーザーの68%がルート検索と通話をクリックします。

実際に通常のネット広告にある住所や電話番号をクリックする人が多いようです。

そのため、Googleビジネスプロフィールでお店を認知していただくだけでなく、そのまま予約やルート検索ができるのは非常に有効な集客手段と言えます。

メリット4:掲載することが無料

これまでご紹介させていただいた魅力的な機能の全てが “無料” にて使用可能です。

メリット5:ローカル検索による集客効果

Googleビジネスプロフィールの魅力はなんといっても “ローカル検索” であることですが、ユーザーはほとんどの場合、自分の近くのお店や商品を探し、購入に至ります。

北海道で居酒屋を検索する人に、東京の居酒屋を表示しても無意味です。

飛行機で飲みに行く人はほぼいないため、多くの場合ユーザーにとっては不要な情報として捉えられてしまいます。

そこで、Google検索では、位置情報をもとになるべく周辺にある居酒屋を検索結果に表示してくれます。

ユーザーのローカル検索行動
引用元: Understanding Consumers’ Local Search Behavior

 

Googleのレポートによりますと、

  • 5人中4人の消費者は、検索エンジンを使用してローカル情報を探します。
  • ローカル検索のうち、88%はスマホで行われ、84%はPC/タブレット上で行われます。
  • さらにスマホでは、ユーザーの54%が営業時間を、53%がお店へのルート検索を、50%が住所を検索しています。
  • スマホでは50%のユーザーが、PC/タブレットでは34%のユーザーがその日のうちに来店をします。
  • 最終的には、18%ものユーザーが購入に至ります。

ローカル検索以外の検索者では購入率が7%と言われているため、ローカル検索での購入率は通常のおよそ2.6倍もの効果があると言えます。

このようにその人の周辺情報としてあなたのビジネスが表示されることは、何よりユーザーの意図に則っているため、最終的な商品の購入やサービスの利用まで大きく影響します。

メリット6:スポットではなく、持続的に集客

そもそも、Googleビジネスプロフィールは広告ではありません。

非常に多くの集客機能を備えてはいますが、Google社が提供している店舗・企業の情報を地図上に載せるための無料ツールです。

そのため、通常の広告のように予算が尽きれば表示されなくなる、なんてこともありません。

それにGoogleマップが近い将来なくなることもないでしょう。それどころかどんどん進化していますし、今後も進化していくものと思います。

一度Googleビジネスプロフィールに登録すれば、あなたのお店の情報は24時間365日間休まず表示され続け、新たなお客さんを継続的、それも休むことなく連れてきてくれます。

メリット7:ユーザーの行動分析が可能

Googleビジネスプロフィールではユーザーの分析情報まで無料で閲覧する事が可能です。

閲覧可能なデータとしては、例えば以下があります。

ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法(直接検索と間接検索とブランド検索)

ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法

ここでは、貴社のGoogleビジネスプロフィールが直接ビジネス名等の固有名称で検索されたのか、あるいは「カフェ 東京」のように「カテゴリ+地名」のように間接的な検索方法によって検索されたのかがわかります。

直接検索の割合が大きければ、それは貴社の認知がなされていると言えるかもしれません。

しかし、間接検索数が少なければあなたのアカウントを見直す必要があるかもしれません。

なぜなら、あなたのビジネスにとっての新規ユーザーはあなたのお店の名前を知らないことが多く、そのため「お寿司 東京」のようにカテゴリから検索をして、そこにあなたのビジネスが表示されれば来店してくれるからです。

ユーザーがビジネスを見つけたGoogleサービス(Google検索とマップ検索)

ユーザーがビジネスを見つけたGoogleサービス

ここでは、貴社のビジネスがGoogle検索を経由したのか、あるいはGoogleマップを経由したのかがわかります。

Googleマップで検索されるのも嬉しいですが、ユーザーはGoogle検索を通じてお店を探します。

そのため、Google検索での表示回数を上げていきたいところです。

メリット8:インバウンド効果

インバウンド効果

Googleマップは世界中で愛されているアプリです。

実際に、220を超える国と地域で閲覧する事が可能です。

そしてあなたのお店情報も、220カ国のどこからでも閲覧する事が可能です。

それも、日本語で記入した情報であってもGoogleビジネスプロフィールはそれを220カ国それぞれに適した言語に変えて表示してくれます。

アメリカで「お寿司 東京」と検索されれば、英語で情報が表示される仕組みです。

そのため、実際にアメリカであなたのGoogleビジネスプロフィール情報を英語で確認し、日本へ旅行した際にその情報をもとにあなたのお店を訪れに来てくれることが普通にあるです。

 

実際に見知らぬ国に旅行や出張をする際、何気なく到着予定地(出張先の宿泊施設など)の周辺検索をGoogleマップで行っていることと思いますが、その際魅力的な場所があれば実際にお店に足を運ぶこともあると思います。

筆者の場合、海外旅行の前には絶対にGoogleマップを使って宿泊ホテルの周辺を調べたり、美味しい・雰囲気のいいお店を調べます。

写真や口コミを参考に、営業時間も問題なければそのままホームページから予約するか、現地についてから立ち寄ることがほとんどです。

少子高齢化に伴い日本人の若者減・高齢者増が進む一方で、外国人旅行客は年々増加しています。

これからの集客では、インバウンド集客は必須です。

メリット9:Google社のGoogleマップへの期待

Googleマップでは、2005年にローンチされてから使い易さも年々向上し、多くの機能がリリースされてきました。

2020年2月に15周年を迎えたGoogleマップですが、Google blogでの発表によると、2019年よりローンチされたライブビューを今後数ヶ月にわたって拡張していくと明言しています。

AR機能を拡張していくわけなので、ローカル検索からより目的地にたどり着くためのサポート機能を充実させる意図があります。

ローカル検索による来店率さらなる向上も期待できます。

放置することのデメリット

勝手にGoogleビジネスプロフィールに登録される

ご自身のお店が勝手に登録されている場合は、老舗のお店のように長年経営されている場合か、ユーザーが登録した場合になります。

この場合、間違った情報が掲載されてしまう可能性があるので、ご自身でオーナー確認を行い、掲載情報に対してガバナンスを利かせる必要があります。

誤ったお店情報の掲載される

Googleビジネスプロフィールは公正な情報で成り立たせる思想のもと、Google社とお店とユーザーとの情報で成り立っています。

そのため、ユーザーでもお店情報を修正する事が可能です。

モラルのないユーザーによっては、あなたのビジネスが知らぬうちに “閉業” とされることもあります。

しかし、オーナー確認を済ませておけば安心です。

お店のオーナー確認を済ませておけば、勝手な修正が発生した時にGoogleからメールでお知らせが届くため、すぐに検知する事が可能であり、このようなリスクを回避することが可能です。

意図せぬ看板写真が掲載される

オーナー登録がなされていない場合、ビジネスの看板写真がGoogleストリートビューの写真になる可能性があります。

Googleストリートビューは道路から撮影され、360°写真によってまるで道路を歩いているかのようにその地域を確認できる機能ですが、道路からの写真がビジネスの看板写真になるとビジネスの写り方が決して美しいとは言えない写り方になります。

時には単なる道路が写り、ビジネスが存在するのかもわからな異様に見えます。

お店の外観、特に看板写真は大事です。

実際、Googleマップを確認したユーザーは写真を見る傾向があり、写真が崩れたり、意図せぬものになっていることは、集客は望めません。

ユーザーから信用されにくい写真が看板写真になるのでは、せっかく興味を持ったお客様も離れてしまう可能性があります。

悪い口コミが載せられ、お店の評価が下がる

Googleビジネスプロフィールの口コミは基本的に誰でも掲載が可能です。

口コミは当然お店にとって良い口コミ(=高評価、ポジティブな意見)もあれば、悪い口コミ(=低評価、ネガティブな意見)もあります。

後者の悪い口コミは放置しておいて良いことは一つもありません。

お店の印象は落ち、新規のお客様の誘致はできなくなり、従業員のモチベーションまでも下がってしまいかねません。

もちろん、誹謗中傷などの不適切な口コミはGoogleに行って削除していただかなければなりません。

しかし「おいしくない」「店員が不親切」などのレビューでは誹謗中傷などGoogleで定めているガイドラインにも抵触はしないため、削除されることは基本的になく、ずっと残り続けます。

現代では、口コミやレビュー・評価がユーザーにとって最終判断基準になるといっても過言ではありません。

どんなに魅力的なお店に思えても、悪い口コミ評価が多い場合には、そのお店に行きたいと思うことはありませんよね?

そのため、口コミは放置せず、特に悪い口コミに対しては誠実で丁寧な対応をする必要があります。

良い口コミをたくさんいただけるように営業努力をする、悪いクチコミには謝罪をするなどしてお店の誠意を示すことで、それを読んだお客さんが安心して来店できるようにするのです。

 

まとめ

Googleビジネスプロフィールは勝手に登録されることも多々あり、そのため思わぬお店情報や口コミが掲載されることがあります。

それを避けることは集客には必須なことであり、そのためにはGoogleビジネスプロフィールを管理する必要があります。

一度管理できると大いに集客効果が期待でき、結果も分析することが可能です。

筆者の見解としては、Googleビジネスプロフィールを活用しない手はないです。

まだご自身で管理ができていない方は、まずはGoogleMapからビジネスの掲載状況を確認しましょう。