令和1年、「通信利用動向調査」によると、インターネット利用者(以下、ネット)の割合は89.8%に上ります。
中でも13歳〜59歳では90%を超える割合で利用しており、今やほとんどの国民がネットを利用しています。
ネット利用端末でも、スマホが一番で68.4%、PCが50.4%と、スマートフォンの利用が一番となりました。
テクノロジーが急速に進化し、さらにコロナの影響もあって、あらゆるビジネスにおいてネットの需要が増しました。
この記事を読んでいる方も、ビジネスにおいてネットを無視することができなくなり、これから勉強されようとしているのではないでしょうか。
私も様々な企業の経営者様とお話しさせていただく中で、「Web集客ってそもそも何か?、「Web集客とはどうやってやるのか?」、「Web集客を行いたいが、そもそも仕組みがよく分からない」というお客様に度々お会いします。
当記事では、そのような方向けに、
- 「Web集客とは、なにか?」
- 「Web集客とは、どのようなことを指すのか?」
- 「Web集客は、どのように行うのか?」
についてご説明します。
Web集客とは?
Web集客とは何か?
それは、
ネットを利用して「お客様になりそうな人」を集め、自社にとって必要なアクションをとっていただくこと
だと、考えています。
現代、「お客様になりそうな人」はネットに集まる
Web(ネット)であろうと無かろうと、売上を上げるために集客は非常に重要です。
そして集客は、人が多く集まる場所で行うことが鉄則です。
従来、人は情報を得ようと考えた時、本や雑誌を読んだり、周囲の人に聞いたり、普段の生活の中で目に入る情報から必要な情報を集めていました。
これまでは、本や雑誌を読む、あるいは人伝えに聞くことで情報を取り入れることが主流でした。
しかし、テクノロジーが発展した昨今では、情報を得る方法が大きく変わりました。
本や雑誌を読む代わりに、GoogleやYahoo!Japanを利用して、ニュースを見たり、キーワードを入力して検索します。
あるいは、周囲の人に聞く代わりに、ブログや口コミを読んでお店を選びます。
さらには、ソーシャルメディアを通じて、飲食店やファッションの情報を集めます。
現代では、ネット上に多くの人が集まるようになり、情報もネットを通じて集めるようになったのです。
ネット上に人が集まるようになったわけですから、当然ビジネスにおける集客もネットを通じて行わざるを得なくなりました。
こうして、Web集客が主流となってきました。

「必要なアクションを行っていただく」までが集客
極端なことを言ってしまえば、「ネット上で集客を行わなければ、ビジネスの存続も危うい」のが現代です。
そのため、なるべくネット上で「お客様になりそうな人」を集めなければならなくなりました。
ただしかし、忘れてはならないのが、「お客様になりそうな人」を集めるだけでは意味がないということです。
ビジネス側にとって、必要なアクション(商品を購入等)を、お客様に行っていただく必要があります。
お客様を集めるための努力をしても、お客様の受け皿となる「お客様を集める場所」が整っていないと、集められたお客様は何をしていいかわからず、そのまま去ってしまいます。
もちろん、店舗は一つの受け皿になります。
ですが、それでは不十分で、ネット上にきちんと受け皿を設けなければなりません。
お客様をネット上で集めるためだけではなく、ビジネス側にとってお客様に行って欲しい行動を明確にすること、そのための受け皿を用意してあげることが必要です。
お客様を集める場所(ネット上の受け皿)
ホームページ
お客様を集める先として最も多いのが、ホームページです。
少し古い情報ですが、東京商工会議所が発行した「通信環境を活用した生産性向上策に関する実態調査報告書(H.24)」によると、92.6%もの企業がホームページを持っています。
ホームページを持つことは、現代では常識化していると言えます。
ブログ
HTML等の知識がなくても始められるブログとして、はてなブログ、Amebaブログがあります。
noteもここ数年で有名になったブログの一つで、記事をそのまま収益化できることが特徴です。
WordPressも聞いたことがある方が多いでしょう。
直感的に操作ができるようになってはいますが、独特な操作パネルの使い方などある程度事前に勉強しないと難しさを感じます。
またデザイン等、こだわりたい場合には、HTMLやCSS等の専門的な知識必要になってきます。
ソーシャルメディア
ソーシャルメディアというと、上記のブログを含めることありますが、ここでは便宜上含めずに考えます。
ソーシャルメディアの一つに、MEO対策としてここ数年注目を浴びているGoogleマイビジネスがあります。
世界で最も利用される地図アプリであるGoogleマップに、ビジネス情報を無料で掲載でき、利用者が多いために集客効果が高いこと、Google検索エンジンにポジティブな影響をもたらすことが特徴です。
そして、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)として注目を集める、Facebook、Instagram、Twitter、YouTube、TikTok、LINE…etcがあります。
これらのサービスについては、実際に使ったことがなくとも名前は誰もが聞いたことがあることでしょう。
もし聞いたことがなければ、ここでしっかり覚えましょう。
これらはアプリ上で人を集められるツールとして、それぞれ数千万人が利用しています。
利用者数(月間アクティブユーザー数)
日本:2,600万人(2021年4月)
世界:29億人(2021年6月) |
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日本:3,300万人(2019年3月)
世界:10億人(2018年6月) |
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日本:4,500万人(2017年10月)
世界:3億3,500万人(2018年9月) |
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YouTube | 日本:6,500万人以上(2020年12月)
世界:20億人(2020年3月) |
TikTok | 日本:950万人以上(2019年2月)
世界:10億人(2021年9月) |
LINE | 日本:8,900万人以上(2021年12月)
世界:1億8,800万人以上(2021年4月) |
ECサイト
ECサイトとは、ネット通販を可能にするサイトを指します。
お客様に何かしらの購買行動をネット上でとって欲しいときに利用されることが一般的です。
ECサイトには様々なツールがありますが、認知度の高いものだけを抜粋してご紹介します。
ネットモール
楽天やAmazonも誰もが聞いたことがあるサービスですが、集客力のあるネットモールです。
物販ビジネスを検討されている方、実施されている方は検討するべき場所です。
ただし、多くのライバルも出店しているために競争が激しく、固定コストと売り上げに応じたコストが両側面でかかるため、利益率は下がってしまいます。
また多くの方に認知してもらおうと考えたときにはモール内でしっかり表示されるように広告を出す知識と予算が必要なことも大きな特徴です。
自社EC
大きく、完全にゼロから作り上げるサイト、アカウントを発行するだけで利用が可能になるサイトがありますが、後者に絞ってお伝えします。
アカウントを発行するだけで始められるECサイトとして有名なサービスは、ShopifyやBASE、STORESとなります。
これらは、簡単に低コストで始められ、無料・有料サービスを追加することである程度自由にカスタマイズすることができることが特徴です。
お客様の集め方
中小企業のビジネスにおいて推奨されるWeb集客の方法についてご説明します。
ネットで検索してもらう
まず多くの企業様でご検討されることが多いのが、検索エンジンの検索結果上位に表示されるようにすることです。
日本における検索エンジンのシェアはGoogleとYahoo!Japanがほとんどで、合わせて90%を超えます。
Googleだけで77%あるので、実際にはほとんどがGoogle検索です。
ユーザーが検索エンジンを利用するのは、何かしらの情報を探すときです。
そのため、ユーザーが探している情報にマッチする形で、独自の情報を提供することが必要となります。
検索エンジンにおいて上位表示させるには、SEO対策を行うか、リスティング広告を打つかとなります。
SEO対策
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語では検索エンジン最適化と訳されます。
GoogleやYahoo!Japanの検索エンジンで行われた検索に対して、上位表示されることでお客様はクリックしやすくなります。
そこで、検索エンジンに準じてサイトを最適化し、より上位表示されることを目指します。
SEO対策は自然検索とも言われ、費用は発生しません。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索結果に対してある程度のお金を払うことで上位表示を狙う広告のことです。
SEO対策は、ライバルが多いことと、Googleの検索エンジンに用いられているアルゴリズム(表示結果の順位を評価する論理)がわからないため、対策を講じることはかなりの難しさがあります。
一方で、リスティング広告ではお金で解決できる側面が多分にあるため、SEO対策よりも簡単に上位表示されやすくなります。
ディスプレイ広告を出す
Web上に出せる広告には様々なものがありますが、代表的なのがディスプレイ広告と呼ばれる画像型・動画型の広告です。
広告枠のある、Webサイト、スマホアプリなど様々な場所に掲載することが可能で、主に視覚で訴えかけるタイプの広告です。
ユーザーが検索した過去のキーワードや、訪れたWebサイトなど様々なことを考慮して広告を打つことができます。
有名な広告がGoogle広告とYahoo!広告です。
Google広告で有名なのがYouTube広告ですが、動画の合間での表示、動画の開始前・後での表示できます。
他にはスマニュー(SmartNews)も有名です。
SNSで発信する
SNSの利用者は、全世界で42億人を超え、日本では7,975万人をとなりました。
利用できない10歳以下と、高齢者を除けばほぼ全国民が利用しているほどの驚異的な利用人数です。
特に、日本ではLINE、Facebook、Instagram、Twitter、YouTube、TikTokの利用者は多く、読者の皆様もこれらのSNSについてはご存知のことと思います。
SNSオーガニック
SNSでは情報を発信、共有することがメインのサービスで、無料で利用することができます。
気になった情報発信者はフォローして、その人の情報発信を追うことができ、中でも気に入った内容には「いいね!」をして支持することもできます。
あなたが発信者の場合には、ユーザーにとって有益、楽しい投稿を行うことでファン(=フォロワー)を増やしていきます。
フォロワーが増えるほどに影響範囲が大きくなるため、単なる投稿でも次第にビジネスへの集客力も強まっていきます。
このようにして無料の範囲内で情報を発信して、フォロワーをたくさんつけ、発信力をつけることでSNSからオーガニック(自然)流入を期待することができます。
ただ、SNS自体はネット上での交流の場が提供されているサービスです。
ビジネス利用がなされるアカウントはユーザーにとって興味のある内容でない限り売り込まれることが警戒されます。
そのため、商品/サービスを売り込むために利用よりも、ユーザーと関係を築く場としての利用が推奨されます。
SNS広告
SNS広告はSNS上の広告を指します。
SNSでは他ユーザーが発信した情報を確認することが可能ですが、通常の投稿のような自然な広告を出すことができます。
広告を出した結果、SNSのプロフィールに集まって欲しいのか、Webサイトに集まって欲しいのか、またどのような顧客に集まって欲しいのかなどは、もちろん広告の出し方にもよりますが、SNSそれぞれの特徴によっても異なります。
SNSそれぞれの特徴を踏まえた上で、集客ができる広告配信を心がけましょう。
またSNSの中でもFacebook社が提供する広告ではAI技術の精度が高く、発信者が具体的にターゲットを絞るより、より精度高く見込み客にアプローチすることを可能にしてくれます。
直接メールをする
メールを配信して、直接お客様に案内を送付することは今でも大きな集客手法の一つです。
新たな商品の発売告知、リニューアル告知、季節・地域限定のキャンペーン案内、ちょっとした商品の豆知識、スタッフのブログなど、様々な内容を送ることができます。
メルマガの登録をいただいてるお客様はさまざまな内容に対して満足してくださるので、ビジネスとして楽しい内容を送って問題ないと思います。
キャンペーン案内など、事前にメール送付の許可をいただかなくてはならないため、プライバシーの保護に関しては注意が必要です。
年々上がるネット広告費用
ネット広告費用は2019年にテレビ広告費用を抜いて、現在では最も利用される広告となりました。
1996年以降ずっと増加しており、これからも増加傾向が続くと言われています。
近年日本ではDXの推進がされており、またコロナの影響も追い風となり、企業のネット広告への参入が加速しています。
より人が集まる場所で集客をする、という集客の鉄則を鑑みれば当然の判断と言えます。
ネットにより多くの人が集まり、そのため企業もより集めるために広告を出して、需要と共有のバランスからネット広告費用も上がっていくのですね!
まとめ:現代ではWeb集客が必須
Webで集客する方法は多岐に渡ります。
SNSが流行っているからまずは初めて見る、、というように、サービスの特性を考慮せず、また集客するための戦略もなくいきなり始める企業様が多くいらっしゃいます。
Web集客では、戦略を組んで計画を立て、実施しながらその戦略を練り直していくというPDCAプロセスなしに成功することは難しいです。
ご自身で勉強されることはもちろん、Web集客に長けている方も巻き込むことが重要と考えられます。